マレーシアの世界遺産一覧
皆さん、世界遺産には興味ありますか? 特別興味がなくても、やっぱり一度はこの目で確かめてみたい、と思いますよね。
今回はマレーシアの世界遺産についてまとめてみました。
マレーシアにある世界遺産は4つ
マレーシアには4つの世界遺産があります。
2つの自然遺産
キナバル自然公園
グヌン・ムル国立公園
2つの文化遺産
マラッカとジョージタウン(ペナン)
レンゴン渓谷の考古遺産
※マラッカとジョージタウンは、2つの都市を「マラッカ海峡の歴史都市群」として一緒に登録されています。
マレーシアの世界遺産 地図
マレーシアの四つの世界遺産を地図に表記してみました。

①・・・キナバル自然公園(世界自然遺産)
②・・・グナン・ムル国立公園(世界自然遺産)
③・・・マラッカ(世界文化遺産)
④・・・ジョージタウン(世界文化遺産)
⑤・・・レンゴン渓谷(世界文化遺産)
どの世界遺産も首都クアラルンプールからは少し距離がありますね。
マレーシア世界遺産 キナバル自然公園

2000年に世界自然遺産に登録されたキナバル自然公園は、自然の保護を目的とした公園です。マレー語ではTaman Kinabaluと呼ばれています。
ボルネオ島の北部、サバ州にあるキナバル山を含む3つの山を中心としたジャングルが、その世界遺産の登録範囲です。
なんと、ボルネオ島のジャングルはアマゾンやアフリカ大陸に存在するジャングルより古いともいわれています!
そのため深いジャングルの中には、ラフレシアや食虫植物など、珍しい動植物がたくさん生息しています。また椰子の木の種類が豊富で、その数百種類以上と言われています。
世界遺産となった現在は、旅行者の方が安全に散策できるように整備されているので、安心して訪れてくださいね。
キナバル山

キナバル自然公園のシンボルでもあるキナバル山は標高4095mと、アジアでは2番目、マレーシアでは最高峰となります。
富士山よりも高いキナバル山ですが、比較的登りやすいのでトレッキングや登山でとても人気があります。迫力満点のたくさんの熱帯植物に囲まれながらのトレッキングもさることながら、東南アジアの最高峰から見下ろす景色はまた格別でしょう。
マレーシア世界遺産 グヌン・ムル国立公園 (洞窟)

グヌン・ムル国立公園も同じく2000年に世界自然遺産に登録された、自然保護が目的の公園です。
ボルネオ島の北部サラワク州にあるムル山の山域を世界遺産の登録範囲の中心としており、世界有数の洞窟郡があることで知られています。
また、熱帯雨林の中を川がくねくねと流れているため、トレッキングだけではなくリバークルーズも楽しむことができます。贅沢な自然体験ができそうですね。
ムル山

ムル山は、標高2,377m。写真の白っぽい大きな石は石灰岩が雨風に侵食されてできています。そのため、ムル山にはたくさんの穴が空いており洞窟郡となっています。
ムル山の洞窟

ムル山の地下には、巨大で長大な洞窟群が広がっており、それもまた世界遺産として登録された理由の一つです。ツアーなどでそれらを見に行くことことができます。
現在は以下の4つの洞窟が公開されていますが、いまだに半分以上が前人未踏だそうです。
クリアウォーター・ケイブ
洞窟内を綺麗な水が流れていることが由来。まるで天然プールのようで泳ぐこともできます。
ウインド・ケイブ
風が常に流れていることから由来。「王の広間」と呼ばれる空間があります。
ラン・ケイブ
複雑で美しい鍾乳石のライトアップを見ることができます。
ディア・ケイブ
観光型の洞窟の中では世界最大級の巨大洞窟。この洞窟は必見です。
ディア・ケイブでは夕方になると、数百万とも言われるのコウモリが大群が飛び立つ風景を見ることができます。その様から地元では「ドラゴン・フライ」と呼ばれているそうです。
マレーシア世界遺産 マラッカ

2008年にペナン島のジョージタウンとともにマラッカ海峡の歴史都市群として世界文化遺産に登録され、マレーシアでは初めての世界遺産となりました。
マラッカはクアラルンプールから車で2時間ほどのところに位置し、かつては極東貿易の拠点として発展した都市です。
16世紀以降はポルトガルやオランダ、イギリスと外国の支配下にいたために、今でもヨーロッパ風の建物や教会などが多く立ち並んでおり、そのユニークな建築様式や文化的な町並みが高く評価され、世界遺産として登録されたそうです。
カラフルで美しい街並みは観光スポットとしても人気を集めています。そんな街並みをぐるっと見ることができるので、マラッカ川のリバークルーズはおすすめです。
またグルメ面では、マレー料理と中華料理を組み合わせてできたマラッカ発祥のニョニャ料理を楽しむことができます。ニュニャスイーツもカラフルでとても可愛らしいですよ♩
マレーシア世界遺産 ジョージタウン

2008年にマラッカとともにマラッカ海峡の歴史都市群として世界文化遺産に登録されました。マラッカと同じく、マレーシア初の世界遺産です。
ジョージタウンはペナンの中心地にあります。
18世紀にイギリス植民地となり、当時のイギリス国王にちなんでジョージタウンと名付けられ、イギリス人による街作りが行われました。
当時のコロニアル調の建物のほか、多民族・多文化社会が融合された街並みが残されていることが高く評価され世界遺産になりました。
小さな町ですがにマレー人、中国人、インド人をはじめとした多民族が共存し、それぞれの文化や食を楽しむことができるので観光スポットとしても非常に人気の高い街です。
彼らが信仰するイスラム教、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教それぞれの寺院や教会があり、見所がたくさんです。素敵なストリートアートも有名ですね。
マレーシア世界遺産 レンゴン渓谷の考古遺産

2012年に世界文化遺産に登録され、マレーシアでは4番目と、一番新しい世界遺産になります。
マレー半島の北部、ペラ州州都のイポーから車で約2時間程の場所にあります。
およそ100〜200万年前の旧石器時代の遺跡群で、人骨のほか、実際に使用されていたと思われる石器や銅器など、どれも保存状態が非常に良いことで高く評価されています。
中でも、とても綺麗な状態で発見された全身骨格の人骨「ペラ・マン(Perak Man)」は東南アジアで最古の完全な人骨(約100万年前)ということで話題になりました。
人類が存在したことを示す遺跡としてはアフリカ大陸に次ぐ最古のものですが、同じ場所で人類が生活し続けたことを示す遺跡としてはアフリカ大陸を凌ぎ、世界最長を誇ります。
そのペラ・マンがレンゴン考古学博物館では見ることができます!
訪れるには少しアクセスしにくいところにあるので難易度高めです。予めの下調べが必須です。
マレーシアの世界遺産 おわりに
マレーシアの世界遺産まとめ、いかがでしたでしょうか。
ジョージタウンやマラッカは知っていても、他の世界遺産のことは名前すら知らなかった方も多いのではないでしょうか?
是非とも少し足を伸ばして訪れてみてください。マレーシアの大自然、多国籍文化、ともに圧巻ですよ♪