マレーシア英語事情|英語は通じる?語学留学に向いてる?訛り英語の強みとは

マレーシアで英語は通じるの?

いろいろな方に「マレーシアって英語で生活できるの?」って聞かれます。私が現地で生活していて思ったこと、わかったことをまとめてみました。

マレーシアで英語は通じるの?
マレーシアで英語は通じるの?

結論から言うと、通じます!

現地で生活をしていて通じなくて困った事はほとんどありません。時々話せない方もいますが、その場合は他の店員さんを呼んだり他のお客さんが助けてくれます。

そう、マレーシア人はほとんどの方が英語を話せるのです。少しびっくりしませんか?マレーシアの英語事情についてもう少し詳しくまとめてみたのでお付き合いください。

マレーシアの公用語

マレーシアの公用語
マレーシアの公用語

では、なぜマレーシア人はそんなにも英語が話せるのでしょうか?

マレーシアの公用語はマレーシア語です

しかしながら、マレーシアには主にマレー系・中華系・インド系と3つの民族が住んでいます。その各民族ごとに使用する言語が異なり、マレー系はマレー語・中華系は中国語・インド系はタミル語を第一言語としている場合がほとんどです。

さらに、同じ民族同士では母国語で会話をしますが、多民族とのコミュニケーションは英語でとります。マレーシア人にとって、英語はコミュニケーションのために必要不可欠の言語なのです。

そのため、マレーシアでは幼稚園の頃から複数の言語(マレー語・英語・母国語など)の勉強をしています。

マレーシア人の英語力

その結果今やマレーシア人の英語力はとても高い水準となり、EF EPI の2019年英語能力ランキングでは、100カ国中、26位となっています。

これはアジアではお隣のシンガポール5位)、フィリピン(20位)の次に高いレベルとなり、アジアでは第3位の英語力を誇ります。

つまり、世界的にも英語力の高い国と認められているわけです。ちなみに日本は100カ国中53位とまだまだの印象です。

マレーシア英語 実際に生活をしてみて

マレーシア英語 実際に生活をしてみて
マレーシア英語 実際に生活をしてみて

とはいっても、マレーシア人の英語はあくまでも第二言語、人によっては第三、第四言語として習得しているので全ての人が完全に英語が通じるわけではありません。中にはほとんど分からない方もいます。

それでも、日常会話ができなくてもそれぞれの自分の仕事において必要な言葉や指示は覚えていることが大半です。お店の看板やメニュー、注意書きもマレー語や中国語とともに、英語が併記されていることがほとんどです。ですので、特に観光地においてはその点で困る事は少ないでしょう。

例え話している方が英語を話せなくて、全てがマレー語や中国後表記でも、周りの人が誰かしら通訳をしてくれたりボディランゲージでなんとか伝えようとしてくれるのでご安心ください。

マレーシアの人たちもそのような状況には慣れっこのようです。

生活する上で必要な英語力

また、もしも自身が英語が苦手でも、実際に生活する上では英単語を並べる程度でもどうにかなります。多国籍国家故に、それぞれの民族があの手この手で多民族とコミュニケーションを取ってきている国なので、上手に英語を使えなくても怪訝な顔をせず話してくれます。

マレーシア人自体が英語のネイティブスピーカーではありません。

難しい表現はあまり使わなかったり、聞き取りにくいような速さでは話さなかったりと、非ネイティブスピーカーの私たちにとっては比較的コミュニケーションがとりやすい国かもしれません。

ちなみに私自身のこれまでの実感としては、中華系マレーシア人は英語が流暢な方が多く、逆にインド系は苦手、もしくは訛りが日本人には聞き取りにくいことが多い印象です。

マレーシア英語 マングリッシュ

マレーシア英語 マングリッシュ
マレーシア英語 マングリッシュ

ちなみに、映画やドラマで聴けるような綺麗な発音で流暢な英語をイメージしていたらそれは大間違いです。

マレーシア人の話す英語には、少し癖があります。

日本で言う方言のようなもので各民族の発音の訛りや、マレー語や中国語など混じった独特な表現を総称してマレー+イングリッシュで「マングリッシュ」と呼んでいます。

マレーシア英語=マングリッシュ 独特な言い回し

語尾に“lah”を付けることがしばしばあります。

“Okay lah.” “Thank you lah.”というような感じでちょっとした強調のニュアンスを付け足すイメージです。

もう一つ、“ya”もよく使われます。

女性が比較的よくつかっている印象で、文を少しやわらかくする表現です。日本語の「ね」や「よ」に近いです。“Sorry ya.” などと使われます。

また、面白いのが一見流暢に話しているように見えても文法ははちゃめちゃなことが多いです。過去形も使われないことがあるくらいなので、完了系はほぼ使われません。三人称のSもよく省かれます。

ある意味、英会話が苦手な人にはとても優しい言葉です。

ちなみに…ですが、つい真似したくなるところがマングリッシュの怖いところです。使うとクセになりそうなので私は今のところ我慢しています。

マレーシア英語 英語留学・語学留学にも

マレーシア英語 英語留学・語学留学にも
マレーシア英語 英語留学・語学留学にも

ちなみにですが、世界の英語人口17.5億人(約25%)のうち英語を母国語にするネイティブ・スピーカーはそのうちのたった3.9億人といわれています。

つまり英語を母国語としないノン・ネイティブ・スピーカーのほうが圧倒的に多いのです。

アジアの英語 訛り英語の強み

経済の中心はアジアに移り変わりつつあり、いずれは経済成長率トップの国の大半がアジアが占め、中国、インド、インドネシアという国がGDPのトップに来ると言われている。

それらの国々とコミュニケーションを測ろうとするとき、綺麗な英語だけに慣れていたらおそらく初めは苦戦するでしょう。

そういった意味で、英語留学・語学留学でより実践的な英語経験を積む上では、マレーシアは最高の国ともいえます。

なぜならマレー系だけでなく、中華系、インド系とそのほかにもたくさんの人種がいるので、マレーシアにいるだけでアジアを中心の多様の国の訛り英語に日々触れることができるからです。

マレーシアの英語事情まとめ

マレーシアの英語力事情について、いかがでしたでしょうか。

おそらく想像以上に英語が通じることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

マレーシア旅行や、長期滞在、現地での仕事や留学を検討していたら、安心して来ていただければ嬉しいです。

是非とも積極的にコミュニケーションを取っていただいて「マングリッシュ」を楽しんでみてくださいね。

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