【完全版】マレーシア移住して就転職するための求人、仕事の探し方や仕事内容、移住までの必要な準備について全部まとめてみた

目次

マレーシアは働きやすい場所なのか

マレーシアは働きやすい場所なのか

これまではリタイア世代から人気の高かったマレーシア移住ですが、近年20-40代の現役世代にも多くの注目を集めています。

ただ現役世代は、リタイア世代と違って年金もなければ貯蓄もほとんどない人が多いのではないでしょうか。さすがに仕事をせずに生活することは難しいので、マレーシアでも仕事をしたい人が大半になると思います。

本記事では、そもそもマレーシアで働くメリットやどんな仕事があるのか、仕事の探し方を解説していきます。

マレーシアで働くメリット

マレーシアで働くメリットには簡単にまとめると以下のようなものがあります。

・プール・ジム・セキュリティ付きの高級コンドミニアムに格安で住める
・料理が美味しく、日本人の口にあう
・公用語が英語なので言葉が通じる
・治安が安定している
・親日家が多く、フレンドリーな国民性
・東南アジア諸国に手軽にアクセスが可能
・東南アジア諸国の中でも給与水準が高め
・ビザが比較的容易に取得可能

マレーシアで仕事を探すならクアラルンプールがオススメ

マレーシアで仕事を探すならクアラルンプールがオススメ

生活水準も高く、働きやすい環境が揃っているマレーシアですが、その中でも特にクアラルンプールがおすすめのエリアになります。

クアラルンプールはマレーシアの首都となっており、中心地は東京と比べても見劣りしないレベルで発展をしています。そして東京では絶対暮らせないような高級住宅に10万円以下の格安で住むことができます。

なお隣の国であるシンガポールも日本人に人気の国ではありますが、シンガポールははっきりいって富裕層であればいいですが、一般層は生活をするのが難しいです。住居は日本と同じレベルの広さで、東京の3倍程度してしまいます。

つまり日本やシンガポールと同等とまではいかないですが、それと比べても見劣りしないレベルの生活水準を維持しながら、高級コンドミニアムで暮らせるといったようにマレーシアは環境的に恵まれていると言えるでしょう。

マレーシアでの仕事スタイルについて

多民族国家ゆえに多様な文化が影響する

多民族国家ゆえに多様な文化が影響する

マレーシアはマレー系、中華系、インド系の3つの主要民族を中心とした多民族国家です。

そのためお互いの宗教や民族の違いを尊重し、譲歩しあう文化が根付いています。宗教によって暦が違ったり、新年やイベントは年中行われており、その度にシフトや休暇を調整するようになっています。

また特にイスラム教の方が多いため、1日に5回の礼拝をする必要があることから、礼拝時間は必ず礼拝堂へ赴き、お礼拝を行います。特に金曜の午後は通常より長く礼拝が行われるためオフィスがもぬけのから状態になることもあります。

マレーシアは時間の概念が異なる

マレーシアは時間の概念が異なる

約束の時間に相手が現れることは滅多にありません。無断遅刻、欠席は日常茶飯事です。

30分から1時間の遅れは当たり前と思って過ごしたほうが無駄なストレスを溜めずにすみます。ですから担当者をつかまえるのに時間を要してしまうこともあるでしょう。

マレー人は就業意識が低い?

マレー人は就業意識が低い?

特にマレー系のスタッフは大雑把に仕事をすることが多く、日本人のミスを犯さないように慎重に仕事をするのとは真逆の就業意識にもとづいて働いています。

悪気があるわけではありませんから、これもそういうものだと理解をして働くほうが賢明といえます。防止策としては、ダブルチェックや優先順位をつけることでフォローアップを行うと良いでしょう。

マレーシアの就業時間や休暇

マレーシアの就業時間や休暇

マレーシアの仕事時間は日本と同じで、基本9時間(うち1時間休憩)となります。

また有給休暇の消化率は日本と比べても圧倒的に高く、1月から3月の新年、旧正月の時期には多くの人が有給休暇を利用します。実際その時期の稼働率はガクッと下がり、いろんなものの対応が遅れることもしばしばあります。

国民の休日自体は日本と同等の18日(2019年実績)と、有給の消化のしやすさもあるので、休みが多いと感じると思います。

さらに有給休暇とは別に病気休暇が付与されます。病院で証明書を取得してくれば、病気休暇として公休扱いとなります。

マレーシアにはどんな業種・職種があるの?

マレーシアにはどんな業種・職種があるの?

主な業種は、商社・物流・アパレル・IT・サービス・小売・メーカーが多く、セールスやエンジニア、カスタマーサービスのような職種が募集されていることが多いです。

特に近年では、日本企業向けのコールセンターやBPO(アウトソーシング)の業務が多く、それらは客先が日本人であるため英語力がなくても就業することが可能です。

またマレーシアも日本と同様にエンジニアの人材不足のため、サイバージャヤというIT系企業が多く進出する都市では、エンジニアやテクニカルサポートの職種が引く手数多の状態です。

マレーシアの外資系や大手企業で働くのは可能か?

マレーシアには有名な企業で、アジアの中の企業ランキングでも上位に位置する企業です。

医療:ハルタレガ、トップグローブ
メディア:アストロ・マレーシア・ホールディングス
キャリア:マキシス、アクシアタグループ、テレコムマレーシア
食品:QLリソーシズ
電力:テナガ・ナショナル
金融:パブリックバンク、ホンリョンファイナンシャルグループ
農業:サイム・ダービー
ホテル:ゲンティン
建設:MMCコーポレーション
航空:エアアジア

専門的なスキルや知識、キャリアがある方は、外資系でキャリアアップを狙ったほうが仮に日本に帰るときにでもそのキャリアを生かしてキャリアアップを狙うことができます。

日系企業の場合だとキャリアアップというよりは現地で働くことを優先する方向け、キャリアアップを狙うなら外資系企業への就職を考えましょう。

外資系企業に就職する場合には、専門知識に加えて英語力も必要となります。日本の転職サイトでも外資系企業の求人を扱っています。非公開求人もあるので、必ず複数に登録をしておくと良いでしょう。

マレーシアの給与水準は?

マレーシアの給与水準は?

肝心の給与水準ですが、現地採用となった場合約14万円からとなります。現地で生活する分には不自由なく暮らすことのできるレベルです。

なお現地の大卒の初任給は5万〜10万円です。
もちろん給与水準は職種によって異なってきます。参考までに職種別の給与水準も記載しておきます。当たり前ですが、企業から求められる職種ほど給与は高くなります。

セールス:14〜35万円
コーポレート:14〜25万円
カスタマーサービス:14〜25万円
エンジニア:19〜45万円

マレーシア移住で仕事するFAQ

マレーシアは新卒で就職は可能か

新卒で就職するのは難しいことが多いです。運良く仕事が見つかる場合もあるかもしれませんが、その可能性は低いと言わざるを得ません。

マレーシアでどうしても働きたい場合は、インターンシップ経由で成果をだして正式採用してもらうように交渉するのが最も効率的な手段と言えます。一番良いのは、やはり日本で就職して経験を積み、英語力も同時に身に付けることでしょう。

ボンビーガールのようにプール付きの社宅が借りられるってほんと?

ボンビーガールのようにプール付きの社宅が借りられるってほんと?

社宅付きの求人は確かにあります。その場合はシェアハウスをすることが多いようですが、家具付きで高級なコンドミニアムで暮らすことができます。

高級なコンドミニアムと言っても大体家賃は10万円以下がほとんどです。10万円以下なのに、家具付き、プール・ジム、24時間セキュリティは標準装備になります。なお現地の人でいうと現地の人でいうと中間層以上の人しか住めないコンドミニアムです。

なぜ日本人でも優遇されるのかというと、当然日本人にはそこまで払わないときてくれないですし、それくらい払ってもいいと思える需要があります。特にカスタマーサービス系はお客様は日本人であることが多いため、丁寧に対応のできる日本人が優遇されます。

もしかしたら日本で就職活動するよりも競争率が低いかもしれません。ただ経験者であるほうがビザ発給も容易なため優遇される可能性は高いです。

中途採用の場合、英語力は不要なの?

中途採用の場合、英語力は不要なの?

専門的なキャリアの経験を使って外資系等に就職する場合は英語力を必須とするでしょう。

一方でカスタマーサービス等の職種の場合では、クライアントが日本人であることが多いため英語力は必要としないケースが多いようです。

年齢別に就職活動は変わるのか?

大きく変わることはありませんが、ビザ発給の必要があるため、やはり経験者であることが望まれるケースはあります。

20代が就転職をしたい場合

これまでの内容をまとめると、20代のうちから海外就職することは可能です。ただし新卒ではなくて日本で数年経験を重ねてから、英語力を身につけて外資系企業に就職することが良いかと思います。

20代だとそこまで専門的なスキルや経験をつめるわけではないので、どちらかというと英語力とバイタリティをベースに就・転職をすると良いと思います。

30代が就転職をしたい場合

30代はすでにビジネスマンとして専門的なスキルや経験を持っているため、それまでの経験をベースに転職先を探しましょう。

まだまだこれからキャリアアップを狙っていく必要があると思いますので、英語力を身につけて外資系企業に就職できるように進めていきます。

40代が就転職をしたい場合

30代と大きく変わらず、これまでの経験を生かして転職先を探す必要があります。30代と一つ違うのは、業界や職種の選択肢の自由度は低くなります。

マレーシアで仕事の探し方

マレーシアで就転職をする場合の登録するサービス

リクルートエージェント

リクルートエージェント

JAC Recruitment

JAC Recruitment

マレーシアの採用の流れと就職活動期間の目安

採用の流れは基本的には日本と変わりません。登録したエージェントに希望を伝え、紹介された企業との面接を希望するか聞かれることになります。

応募の意思を伝えると面接日時の設定を行い、面接を行います。就職活動開始から採用までは早い人であれば1ヶ月以内で終了できるでしょう。

マレーシアでは面接はどうやってやるの

わざわざ面接のたびに現地に訪れる必要はありません。多くの場合はskype等のオンライン会議でスカイプ面接をすることがほとんどです。企業の規模によっては、いきなり社長面接となる場合があります。

なお日系企業の場合だと本社が日本国内にありますので、国内で面接が可能です。最終面接は現地で行われることがあるかもしれません。

面接の回数やスカイプ面接、もしくは国内面接については企業の規模や方針によって異なってきます。必ずエージェントに確認しましょう。

雇用契約する前に確認すること

雇用契約する前に確認すること

晴れて採用が決まったら、先方から提示される雇用条件をしっかりと確認します。特に海外の場合は、自分の身は自分で守ることが必須の考え方です。

日本だと契約書を読まないケースもあるかもしれませんが、しっかりと労働条件を読んでおく必要があります。

給与について

給与は就労ビザの申請基準として最低5000MYR/月(13万円)が必要となっています。

給与には住宅手当と通勤手当が含まれていることがあります。その場合は所得税の課税対象となる金額について確認しておきましょう。

労働条件

日本でいう労働基準法のような法律が存在しますが、2000MYR/月の労働者のみに適用されます。そのため日本人はその対象からはずれてしまうため、労働基準法が存在せず、提示される労働条件が全てになります。

そのため以下のような労働条件については文書で確認しておきましょう。

1日の労働時間は何時間か、休憩時間は何時間か
年間の休日は何日あるのか
祝日の出勤手当はあるのか
残業代の支払いはあるのか
有給休暇は何日付与されるのか

住居や通勤手段について

住居や通勤手段について

住居は会社所有のものがあった場合、複数人でシェアすることが多いです。日系法人では希望にあった物件を選べるようになるため、会社契約なのか直接契約なのか確認しましょう。デポジットや印紙代の負担がある場合があります。

通勤手段は基本的に車を使います。クアラルンプール市内であれば公共の交通機関が発達しているため、立地によっては電車やバス通勤が可能です。それも会社と相談をして決めましょう。

現地の日本法人だと社用車を貸与してくれるケースがほとんどです。ガソリン代や点検費用等も負担してくれるか確認をしましょう。

保険と社会保障について

あたりまえですがマレーシアで働いている日本人には、日本の健康保険や雇用保険、労働保険や厚生年金等は適用されません。

特に、万が一の怪我や病気をしたときのことを考えて保険の加入は必要です。会社で加入しているものがあればそれに加入するようにします。

マレーシアではEPF(Employee Provident Fund)とSOCSOの社会保障がありますが、マレーシア人に限っており、日本人には加入義務は定められていません。なおSOCSOは永住権がなければ加入することができません。

EPFは収入額に応じて雇用主と労働者が両者で負担し詰め立てた金額を運用するものです。ですので雇用主側に負担があることから日系企業では加入を認めているところは少ないです。外資系では認めている場合があるようですので確認してください。

また健康診断や予防接種についても企業側で負担してもらえるか聞くのもありです。

試用期間について

雇用契約を結ぶ際に説明があるかと思いますが、試用期間を儲けている会社があります。試用期間中は、労働条件や給与が異なるケースがあります。

また就労ビザは申請してから取得するまで数ヶ月から1年かかることがありますが、その間銀行口座が開くことができないため、給与は振り込みなのか現金支給となるのか着任当日に説明があると思います。

確定申告について

マレーシアでは、所得を得ている場合税金を収める義務が発生します。年に一度の確定申告があるのですが、日本と異なり会社がやってくれるとは限りません。自分でやるのか会社がやってくれるのか確認しましょう。

マレーシアの移住に向けた準備

マレーシア移住するためのビザの種類

マレーシア移住するためのビザの種類

マレーシアで働くにはビザの取得が必須になります。ビザには大きく分けて2種類あります。一つが就労ビザともう一つがMM2Hです。MM2Hは国内での就労が認められていないため、就労ビザの取得が必要となります。

日系企業の場合は、企業側で申請手続きを行ってくれ、費用も会社負担してくれる一方で、外資系はコンサルティング会社に依頼し、申請手続きを行います。

就労ビザは発行までに最低数ヶ月から長いと1年に及ぶケースがあります。また就労ビザの取得は時間がかかる上、書類はマレー語となりますので自力で行うには限界があります。もし現地法人や外資系の企業に就職する場合は、コンサルティング会社か雇用主にに相談するようにしましょう。

ビザについての詳しい記事はこちらから

運転免許証

マレーシアで車を運転する場合には、日本の免許証をそのまま使うことができません。ですので国際免許証を発行して持ってくるのが一番手っ取り早いです。国債免許は1年間の有効期限がありますので、適宜更新は必要となります。

もしマレーシアの免許に書き換えを行う場合は、就労ビザがおりた後に、日本の運転免許証を持って、大使館にいって翻訳証明をもらいにいきます。その後、JPJ(運輸省道路交通局)に出向きマレーシアの免許証を発行となります。手数料は一律20MYR、発行料は有効期限1年につき30RMがかかります。

マレーシアへの引越し費用と渡航費について

マレーシアへの引越し費用と渡航費について

赴任時の日本からマレーシアの航空券

航空券は会社によっては負担をしてくれます。ですので会社に確認すると良いと思います。

引越しの補助について

引越し費用についても会社側から一部を負担してくれるケースがあります。なお持ち物がそれほど多くない場合は、EMSやSAL便を使えば1-2週間で荷物を送ることも可能です。できる限り荷物は少量にしておくとよいでしょう。

まとめ

海外で働くとなると日本とは大きく異なる部分があり、慣れるまで時間がかかることもあるでしょう。特に労働契約は結ぶ前にしっかりと確認を行い、先方と交渉することをオススメします。

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