- 1 旅行に必需品のモバイルバッテリー
- 2 そもそも飛行機内でモバイルバッテリーは使えるのか?
- 3 飛行機に持ち込むモバイルバッテリーのルール
- 4 モバイルバッテリーの容量の計算方法
- 5 飛行機で使える!海外旅行におすすめのモバイルバッテリー
- 5.1 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー①Anker PowerCore10000
- 5.2 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー②Anker PowerCore Speed 20100
- 5.3 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー③Anker PowerCore+ 19000PD
- 5.4 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー④cheero Power Plus 3 13400mAh
- 5.5 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑤Poweradd Pilot X7 20000mAh
- 5.6 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑥AOPAWA 26800mAh
- 5.7 海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑦TSUNEO 10000mAh
- 6 飛行機に持ち込むモバイルバッテリー情報まとめ
旅行に必需品のモバイルバッテリー
今ではスマホやタブレットの充電対策としてモバイルバッテリーは旅行アイテムの必需品でありますが、飛行機に乗る際にはかなり細かな規則や制限があります。
というのも、実は過去にモバイルバッテリーが機内で発火し航空事故を起こしたケースがありそれを機にバッテリー輸送に関する規制が強化されました。
正しくルールを理解してないと、空港で没収されてしまい、没収されたモバイルバッテリー戻ってきません。値段もバカにならないので、しっかりとルールを理解した上で飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む必要があります。
モバイルバッテリーを海外に持っていきたいけど、どんなモバイルバッテリーにしたらいいかわかない人、モバイルバッテリーの容量の見方、おすすめなモバイルバッテリーについてこの記事にまとめてみました。
もしバッテリーだけを知りたい方は、本記事の最後に記載している「おすすめバッテリー」を参考にしてください。
そもそも飛行機内でモバイルバッテリーは使えるのか?
長時間のフライトでは、スマホやタブレットを使って映画や音楽を流している人も多いはず。そんなとき充電が足りなくなったとき、最新の機体であればUSBが常設されているものもありますが、そうとは限りませんよね。
そこで、実際に飛行機に持ち込んだモバイルバッテリーを使うことができるのでしょうか。
結論から言うとYESなのですが、場合によっては機内アナウンスにて使用を禁止される場合があります。
これは各社によって対応が違うようなので、必ず確認をして使用するようにしてください。
飛行機に持ち込むモバイルバッテリーのルール
飛行機にモバイルバッテリーを持ち込みたいとき、守らなければいけないルールは大きく分けて2つのみです。この2つさえしっかり守っておけば、モバイルバッテリーが没収されたりする心配はありませんので、抑えておきましょう。
①モバイルバッテリーは飛行機に「手荷物としてのみ」持ち込み可
まず飛行機のモバイルバッテリーに関するルール1つ目は、手荷物として持ち込みすることのみ可能です。飛行機への預け入れは禁止です。これは国際線・国内線問わず統一のルールです。
これは国際民間航空機関にて定められているルールで、世界中全ての航空会社の飛行機に適用されるものなので、どの飛行機に乗るときにでも注意すべきルールとなります。
もし飛行機の預け荷物のスーツケースに入れてしまった場合、X線検査で開けられ破棄される可能性が高いです。世界中でモバイルバッテリーの預け入れについては厳しい対応となっていますので、注意ください。
なぜモバイルバッテリーは手荷物で持ち込みしなければいけないのか
飛行機において、なぜモバイルバッテリーにそれほど厳格なルールがあるのでしょうか。それは、モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使われているためです。このリチウムイオン電池は過充電や衝撃に弱く、発熱・発火・爆発を起こす危険性があります。
みなさんの記憶に新しいのは、一時期GaraxyNote7の発火事故が世界中で相次ぎ、飛行機に持ち込みが禁止されていましたし、またAppleのMacbookProも発火の危険性があることから、持ち込み禁止になりました。実際日本でも乗客のモバイルバッテリーが発火し緊急着陸したケースがあります。
ちなみにモバイルバッテリーは普段使いであれば、よっぽどでない限り発火することはないのですが、飛行機の場合は万が一があってはまずいので厳格なルールが適応されています。
持ち込みがOKで、預け入れがNGなのは、万が一発火があった場合に、貨物室にあったばあい気づくのが遅くなり重大な事故につながる可能性があるためです。機内に持ち込んでいれば、周りの人たちが気づくのでいち早く対応ができます。
モバイルバッテリーの種類
モバイルバッテリーも大きく分けると2つの種類があり、使われている電池が異なるので、それによって対応も変わります。
・乾電池を使うタイプのモバイルバッテリー
・リチウムイオン電池を使う充電式のバッテリー
種類 |
預け入れ |
機内持ち込み |
乾電池 |
○ |
○ |
ニッケル水素電池 |
○ |
○ |
リチウムイオン電池 |
✖︎ |
○ |
表の通り、乾電池を使うタイプのモバイルバッテリーだと預け入れが可能ですが、リチウムイオン電池のみが預け入れNGとなっています。
なおスマホやPC、その他の家電製品にも充電式のものはリチウムイオン電池が使用されているのですが、電子機器の中に内蔵されているものは条件付きではありますが預け入れが可能となっています。
モバイルバッテリーの扱いは予備電池となるため預け入れがNGです。もし各社のルールを見る場合には、予備電池の欄を確認してみてください。
②モバイルバッテリーの機内持ち込み制限
国内線の場合のモバイルバッテリー持ち込みルール
国内線において、主な航空会社におけるモバイルバッテリー機内持ち込み容量制限は表のとおりです。ANAやJALの場合はモバイルバッテリー容量が160Wh未満であれば機内持ち込み可能となっていますが、100〜160Whの場合は2個までの個数制限があります。
ワット時定格量(Wh) |
放電容量(mAh) |
預け入れ可否 |
100Wh以下 |
27,027mAh以下 |
○ |
100Wh~160Wh |
27,027mAh~43,243mAh |
○(2個まで) |
160Wh以上 |
43,243mAh以上 |
不可 |
国際線の場合のモバイルバッテリー持ち込みルール
国際線でモバイルバッテリーを機内持ち込みする場合は国や航空会社によってルールが違うので、モバイルバッテリー持ち込みに関しては利用する航空会社のHPを見るのが安全です。なお中国の空港では航空会社にかかわらず100Whを超えるモバイルバッテリーの持ち込みは禁止されることが多いようです。
なおANAやJALなどの日本の航空会社は国内線と同様の容量制限となっています。
航空会社 |
100Wh未満 |
100Wh~160Wh |
160Wh以上 |
シンガポール航空 |
20個まで |
2個まで |
✖︎ |
エアアジア |
○ |
2個まで |
✖︎ |
中華国際航空 |
2個まで |
2個まで(事前に航空会社に許可が必要) |
✖︎ |
スクート |
20個まで |
2個まで |
✖︎ |
ジェットスター |
○ |
2個まで |
✖︎ |
アメリカン航空 |
○ |
2個まで |
✖︎ |
エールフランス航空 |
○ |
2個まで(事前に航空会社に許可が必要) |
✖︎ |
機内に持ち込むモバイルバッテリーはどこでチェックするの
実際に機内に持ち込むモバイルバッテリーは航空会社がチェックすることは少なく、各空港での「保安検査場」であることが一般的です。
特に中国はかなり細かくチェックされるようで、100Wh以下でも表記されていないものも問答無用に没収されるようです。
モバイルバッテリーの容量の計算方法
Whの計算式について
そもそも表に記載されている、Whがわからない人が多いかと思いますが、計算式では以下のようになっています。
Wh(電力)= V(電圧)x Ah(バッテリー容量)
実際の基準となる100Whと160Whがどの定格容量なのか数式に当てはめていきましょう。
まずモバイルバッテリーの定格時容量の求める式を出します。
リチウムイオン電池の電圧はおよそ3.7V、リチウムイオン電池のmAhの単位に式を戻します。
Ah = mAh ÷ 1000となるので
Wh = 3.7 x mAh ÷ 1000
これがモバイルバッテリー定格時容量Whの計算式となります。
求めたいのは、100Whと160Whが一体どの程度の定格時容量(mAh)でさるかということなので、以下のようになるわけです。
100Whの場合
mAh = (100Wh x 1000)÷3.7
=27,027mAh
160Whの場合
mAh=(160Wh x 1000)÷ 3.7
=43,243mAh
なお現在市販で売られているモバイルバッテリーで大容量と言われているものでも26,800mAh等なので超えることはほとんどないでしょう。
もしモバイルバッテリーを預け荷物に入れっぱなしの場合は?
スーツケースの中にモバイルバッテリーを入れっぱなしにしてしまった場合、いくつかのチェックポイントを無事通過すると没収となります涙
チェックインで係員が気がついてくれれば
必ず保安係員は荷物にリチウムイオン電池のモバイルバッテリーが入ってないか聞いてくれます。そのときにまず気づけるかどうか。そして保安係委員が気付いてくれた場合、別室に呼ばれてバッテリーが入っていないか聞いてくれることがあります。
気づかなかった場合
上記のタイミングで気付けなかった場合は、奥のセキュリティー検査で荷物を開けられて破棄されます。
モバイルバッテリーを没収されないように、必ず機内へ持ち込むようにしましょう。
飛行機で使える!海外旅行におすすめのモバイルバッテリー
これまでの制限とルールを考慮して、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーとしておすすめのものを紹介していきます。
・手荷物として持っても重すぎないもの
・本体に電力が記載されていること
・27,000mAhを超えないバッテリー容量であること
・信頼性の高いバッテリー
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー①Anker PowerCore10000
モバイルバッテリー業界No1のAnkerのモバイルバッテリーです。
容量も10,000mAhもありながら、スマホサイズで重さも180gとかなり軽いです。容量としてはiPhoneを3回分フル充電できます。Anker独自のPowerIQとVoltageBoostという急速充電に対応もしているので、充電速度が速いのもいいところです。
料金も手軽、Ankerのブランドの信頼力も高いので迷わずこれを購入するといいと思います。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー②Anker PowerCore Speed 20100
さらに大容量のモバイルバッテリーを求めている方はこちらもおすすめです。
20100mAhとiPhoneを5回もフル充電できる容量となります。Quick Charge3.0という規格にも対応しているので充電速度はさらに速いです。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー③Anker PowerCore+ 19000PD
こちらは充電器が付いたモデルで旅行先でもバッテリーの急速充電もできますので使い勝手がさらに増します。
重さは425gと少し大きくなりますが、このセットさえあれば充電環境はばっちりです。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー④cheero Power Plus 3 13400mAh
CheeroもAnkerに次いで有名なモバイルバッテリーメーカーです。価格が安いのでコスパ重視の方にはこちらがおすすめ。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑤Poweradd Pilot X7 20000mAh
大容量にして価格の安さが圧倒的なモバイルバッテリーです。バッテリー残量がLEDで確認できるので残量がすぐに確認できます。ポートも2つあり3.1Aの急速充電にも対応しています。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑥AOPAWA 26800mAh
同じくコスパ抜群の大容量モバイルバッテリーです。2.1Aと少し出力は弱いですが、大容量、残量表示、軽量なのが特徴です。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー⑦TSUNEO 10000mAh
コードを持ち歩くのが面倒だなと感じている方はこちらがおすすめ。3種類(Lightning、MicroUSB、TypeC)のコードが内蔵されているので、コードを持ち歩く必要がありません。
大容量で、4ポート、重さも210gと申し分ない性能をもったコスパ最強のモバイルバッテリーです。
飛行機に持ち込むモバイルバッテリー情報まとめ
旅行の必需品でるモバイルバッテリーを飛行機で運ぶには厳格なルールがあることがわかりました。もう一度おさらいをすると、
・必ずモバイルバッテリーは機内持ち込みすること。
・モバイルバッテリーの適格容量を守ること。(100Wh以下 = 27000mAh)以下がおすすめ。
・中国は特に厳しいので要注意
これらのルールをしっかりと守って大切なモバイルバッテリーを没収されないように注意しましょう。